はじめまして2000年6月ゆうだいは帝王切開にて誕生しました。そう、何を隠そうミレニアムベイビーなんですよ! 医師からは自然分娩を勧められていました。 何故ってお母さんのお腹を傷つけてまで産んだとしても すぐに亡くなってしまう可能性が高いから…と。 付け加えて言われたのは帝王切開のリスクの高さ。 普通ならば大事をとって帝王切開する場合も多いのに、 私の赤ちゃんにはそんな価値もないのか、ととても 悲しくそして憤りました。 10ヶ月もお腹に入って一緒に暮らして来た赤ちゃんは 医学的にはただの胎児かもしれないけれど、私にとって は何にも代えがたい大切な我が子です。 たとえ1時間でもこの腕に抱いてあげたい…そう強く 願わずにはいられませんでした。 結局私達が医師にお願いして予定帝王切開にてゆうだいは 無事に誕生してくれました。 6月22日の朝、ゆうだいは初声をあげました。 低くかすれた小さな声で「ふぎゃ~ふぎゃ~」と泣くのが 遠くで聞こえました。 怖くて怖くて思わず看護婦さんの手を強く握り締めていた 私は、その瞬間全身の力が抜けるのがわかりました。 でもあの時のことは、生きてる!確かに生まれたんだ、と 思ったことしかよく思い出せません。 あんなに緊張したのは初めてだったからかな。 ゆうだいと言う名前は2人で考えて決めていました。 お腹の赤ちゃんを「ゆうだい」と初めて呼んだあの日、 私達の「大切な日々」がスタートしたのです。 |